ドローンの公園飛行(近くの公園からのドローン飛行は可能?)
ドローン飛行許可を取得したら公園でのドローン飛行はできるの?
航空法上の許可や承認を取得しただけでは不十分ですが、正しい手順に沿って、各機関に確認をすれば飛行可能かわかります。
そこで・・・
チェック
- ドローンを公園で飛ばしたい場合どうすればいいの?
- ドローンで公園を空撮したい!
なんて悩んでいませんか?
このようなお悩みをお持ちの方へドローン飛行許可申請を担う行政書士がドローンをとりまく手続きを徹底解説します。
この記事を読むと
「ドローンの公園飛行の手続き」
がよくわかります。
それでは具体的な中身を見ていきましょう。
ドローンの公園飛行について
ドローンを飛行させるポイントとして公園(特に広い公園)が候補に挙がると思います。
ところが、公園でのドローン飛行は、多くの公園で禁止されているのが現状です。
それでは、公園でのドローン飛行について考えていきましょう。
人がいない公園でならドローンを飛行させてもいいの?
日中でも人がいない公園ならドローン飛行をしてもよいのではないかと思われるかもしれませんね。
規制対象別に考えていきましょう。
① 人口集中地区(DID)上空に該当する場合は、航空法上の飛行許可を取る必要があります。
② 人や物件のから30m未満に該当する場合は、航空法上の飛行承認を取る必要があります。
③ 航空法上の規制をクリアしても、公園内で飛行してもよいかどうかは、公園管理者の許可が必要です。
「航空法上の飛行許可・承認」をとったからいいのでは?と思われるかもしれませんが、「航空法上の飛行許可・承認」は航空法上の規制によるもので、公園管理者の許可とは全く別の問題です。
そのため、公園でドローン飛行をする場合には、公園管理者の許可を取る必要があるのですが、基本的に許可は取れないと思っていただいて結構です。
その理由は、公園はそもそも、不特定多数の人が訪れることを前提としていますので、仮に、閑散としているエリアであってもいつ人が訪れるかわかりません。
そのため、基本的には第三者の上空をドローン飛行してはいけないように、公園でもドローン飛行を禁止しているのだと考えられます。
※ただし公園管理者の許可があればルールを守って飛行することは可能です。
200g未満(2022年6月20日以降は100g未満)のドローンなら飛行してもいいの?
200g未満(2022年6月20日以降は100g未満)のドローンなら航空法上の飛行許可や承認は不要ということをご存じの方なら「200g未満のドローンならどこでも飛行できる」と思われるかもしれませんが、それも間違いです。
200g未満(2022年6月20日以降は100g未満)のドローンは航空法上の規制を受けないだけであって、公園管理者の規制は受けます。
たとえ100g未満であったとしても、高速でプロペラが回転するものなので、危険物には変わりがありません。
遊具などがある公園で硬式野球をしてはいけないという法律はありませんが、間違いなく、公園管理者に怒られますね。
そもそも、ドローン飛行は危険の伴うものですので、人に危害を加えるリスクの高いものという認識を持っておく必要があります。
航空法上の飛行許可や承認を取っていたら公園でも飛行してもいいの?
航空法上の飛行許可や承認はあくまでも航空法上のお話です。
極端な言い方をすれば、公園管理者からすると航空法なんて関係ありません。
公園管理者の責任は公園を安全に管理することですので、航空法上の許可をもっていようがなかろうが、危険と判断されると飛行はできません。
逆はダメですよ。公園管理者が許可したからと言って、航空法上の許可をとらず、公園内で150m以上の上空飛行させると間違いなく航空法違反になります。
公園でドローン飛行する方法
どうしても、公園でドローン飛行をしたい場合は、安全体制を整えたうえで、公園管理者と事前に相談して許可を得る必要があります。
おそらく公園内での飛行はなかなか難しいとおもいますが、可能性の面では、公園に隣接する池の上空や、海岸上空などを限定すれば公園管理者から許可をもらえるかもしれません。
自分で判断することはせず、必ず、公園の管理者と相談してから飛行させるようにしてくださいね。
公園でのドローン飛行が原則禁止されている理由
公園はあくまでも多くの人が訪れることを前提としています。
そのような場所でドローン飛行を行って墜落させてしまったり、公園の備品を壊してしまったり、そこまでいかなくても、来園者に不快な思いをさせる恐れがあるため、基本的には禁止されています。
そのため、どうしても公園でドローン飛行をさせる必要がある場合は、事前に公園管理者と協議し、許可を必ずもらってから飛行させる必要があります。
ドローンの公園飛行についてのまとめ
ドローンを公園で飛行させるには、かなり綿密に安全計画を練って、公園管理者と事前に協議をしたうえで、許可をもらわなければいけません。
人がいないからと言って、無断で飛行させて通報されたり、備品を破損させたり、ましてや、人に怪我をさせてしまっては取り返しのつかないことになりますので、無断飛行は絶対にしてはいけません。